【新唐人2013年6月11日付ニュース】6月7日、中国の習近平国家主席がオバマ大大統領と非公式首脳会談を行い、世界中の注目を集めました。一方、1989年6月4日に発生した天安門事件から24年目を迎える今年、中国の人権問題が一段と注目を集めています。新唐人テレビとマイケル・パールマンMichael Perlman)監督が共同制作した、中国当局の法輪功学習者に対する迫害の真相を描いたドキュメンタリー映画「フリーチャイナ」が6月7日、ニューヨークのクォードシネマ(Quad Cinema)で上映され、再度中国の人権問題に人々の視線が集まりました。中国では江沢民前国家主席の独断で始まった法輪功学習者に対する残酷な迫害が、14年経った今でも依然として続いています。
ドキュメンタリー映画「フリーチャイナ」は、二人の主人公、ジェニファー・ゼンさんとチャーリー・李博士が中国で受けた迫害の経歴を描いています。主人公の経歴を通じて、中国共産党の思想の自由および信仰の自由に対する壊滅的な破壊を明らかにしています。
過去12ヶ月で、「フリーチャイナ」は世界各地の映画祭に出展し、複数の映画賞を獲得。例えば、フィラデルフィア「国際言論の自由映画祭」と「ヒューストン国際映画祭」では最高賞、「デンバー国際映画祭」では最優秀作品に選ばれました。映画のテーマ曲はハリウッドの映画音楽大賞である「最優秀オリジナル音楽制作賞」にノミネートされました。
「フリーチャイナ」制作チームは既に、米国国会、欧州議会、カナダ議会、スウェーデン議会、東京都議会などを含む世界各地で400回以上の試写会を行いました。映画が描いた中国の強制収容所の中で行われている血なまぐさい迫害は、世界各国の人々に衝撃を与えています。
6月4日、ニューヨークのマンハッタンで試写会が行われました。この日、南部アフリカ聖公会の元大主教・デズモンド・ムピロ・ツツ氏と去年アメリカに脱出した盲目の人権活動家・陳光誠(ちんこうせい)さんが、“中国人権の為に奮闘する一年”と題した公開声明を発表し、中国共産党の法輪功団体に対する迫害および生きた人からの臓器摘出を譴責すると同時に、世界各国の首脳が習近平主席に対して声を出し、中国の人権侵害をやめさせるよう呼びかけています。
試写会にはニューヨークのメディア界、芸術界、経済界から130人あまりが訪れ、映画を鑑賞。終了後、全員が立ち上がり、二人の主人公が表した精神に、盛大な拍手で敬意を示しました。
NY大学 Glimcher教授
「素晴らしい映画です。二人の主人公には驚かされました。勇気と誠実さを見せてくれました」
Serena Deutsch医師
「素晴らしい映画です。感動して涙を流し、ショックを受けました。人類のモラルの
ボトムラインについて考え始めました。中共はどうしてこんな暴虐ができるのかと」
試写会の後、制作者と出席者らは、中国の法輪功迫害を制止させる為に西側社会に何ができるかについて、討論を行いました。
歌手 Jule Hanlnさん
「不法臓器売買は阻止すべきです。これは殺人で、刑務所でシステム的に腐敗した人たちが無辜な人たちを殺害しています。彼らが自分の思想を持つだけで、これは重大な犯罪行為です」
NY大学 Glimcher教授
「中国は美しい国ですが中共独裁政権に掌握され、非常に残念です。中国は異見人士の表現の自由を許すべきです。この映画が素晴らしい解釈をしています」
国際ヘルシンキ人権連合会(IHF)元執行長で人権活動家のアーロン・ローデス博士は、ベルギーの試写会で映画を鑑賞した後、映画の精神的内包は人々を励ましてくれるものであると称えました。
人権活動家 アーロン・ローデス博士
「映画は中共の命の尊厳および、個人の権利に対する無視を表現しています。もちろん鼓舞される内容も多く、法輪功のような社会運動は人々を励ましてくれています」
映画の主人公の一人、ジェニファー・ゼンさんも先日公開書簡を発表し、オバマ大統領と習近平主席に映画「フリーチャイナ」の鑑賞を薦め、中国の人権問題を会談の重要議題にするよう呼びかけました。
ドキュメンタリー映画「フリーチャイナ」は6月7日から13日まで、ニューヨークのクォードシネマで1日3回上映されます。チケットは映画の公式サイトでも購入できます。
それではハリウッド女優クオリアンカ・キルヒャー (Q'Orianka Kilcher)さんが 歌う、映画「フリーチャイナ」のテーマ曲をご鑑賞ください。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/06/09/atext911872.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)